【ポケモンSV】世界大会の日本予選にて、不具合が認められ公式が謝罪。規定対戦回数を満たせず「順位なし」になる人も

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の日本大会である「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023」(以下、PJCS2023)のオンライン本戦が5月14日に開催されました。しかし、対戦やマッチング周りに多くの不具合が報告されており、参加者の不満を招く事態となっています。不具合に振り回され規定対戦回数を満たせずに順位なしとなった上位プレイヤーも多く、今後の対応に注目が集まっています。

「ポケモンジャパンチャンピオンシップス2023」wcs2023 横浜

PJCS2023について

PJCS2023は日本のポケモン公式大会であり、また世界大会であるWCSの予選としての側面も持つ大会です。予選を勝ち抜いた450人が参加するオンライン本戦は5月14日(日)に開催され、ここでの順位上位64名が決勝への出場権利を獲得。また、同時にこの64名には世界大会への出場権利も付与されることになります。PJCS決勝の結果次第では世界大会にてシードをもらえたり、交通費・宿泊費の優待を受けることも可能となります。今回は世界大会が日本の横浜開催ということもあり、世界大会への出場権利がかかったPJCSへの熱量は相当のものでした。

多くの不具合

そんなPJCS本戦ですが、蓋を開けてみれば多くの不具合が報告される有様となっていました。特に問題とされたのは3つの仕様。

  • 対戦の中断ができない

対戦終了後に「継続か終了か」の選択肢が存在せず、強制的に次のマッチングに進むというものです。PJCS本戦は最低対戦数10戦、最大対戦数20戦が定められています。ですが、この仕様により10戦をこなしても本体の電源を切るなどして切断しない限りは途中でやめることが出来ず、強制的に20戦をこなさなければいけない状態となっていました。また途中で休憩を挟むことなども出来ず、連続で20戦マッチングするためかなり消耗したプレイヤーが多かったようです。

  • マッチングシステムに問題があり、同じ相手との連戦になる

マッチングシステムがうまく機能していないのか、前述の強制連戦仕様によるものなのか、非常に高い確率で同じ相手との再戦になるという現象も報告されていました。『ポケモン』はパーティー構築間の相性なども存在し、レート変動量も相手のレートに依存するため、これは非常に問題のある仕様となっていました。

  • 自身の現在のレーティングや対戦数、通算成績などが一切表示されない

対戦の中断ができないためか切断をするプレイヤーが多く、「今の試合は勝ちにカウントされたのか、負けにカウントされたのか、無効試合なのか」の判断が難しく、またこれらの情報が一切表示されないため現在の自分の対戦数や勝敗に自信が持てないという状況が頻発したようです。

これらの仕様は公式によって「不具合である」と認められたようで、参加者全員にメールが送られています。

順位なしとなったプレイヤーたち

以上の不具合によって「切断が多い環境下で高い勝率で10戦を終えたが、実際は切断が試合数にカウントされておらず規定対戦数を満たせてない扱いとなり、順位なしとなった」プレイヤーが本日多数報告されています。

9-1といった高い勝率で10戦を終えたプレイヤーはそれ以上対戦を続ける理由に乏しいため、不安を抱きながらも対戦を終了したようですが、その不安が見事に的中した形となります。「対戦を途中で終了できない」「自身の対戦数が確認できない」という2つの不具合が組み合わさって起こった現象とも言えるでしょう。順位なしとなったプレイヤーには有名な上位プレイヤーも多く、発端が公式に認められた不具合であるのも踏まえて今後の対応がどうなるかに注目が集まります。

波乱の大会となりつつあるPJCSですが、世界大会が注目の日本開催であることも事実。ぜひとも収拾をつけて、WCS横浜を盛り上げてほしいものです。

(C)©The Pokémon Company ©Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.

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